ゴート語の大半の動詞は、インド・ヨーロッパ語族でセマティック (en) と呼ばれる変化に続く。これは、語幹と接尾辞の間において再建された発音*eまたは*oにより母音が挿入されるためである。このパターンはラテン語とギリシア語にも存在する。
ラテン語 leg-i-mus ("we read"):語幹"leg-"+セマティック母音"-i-"(*eから)+接尾辞"-mus"
ギリシア語 λυ-ό-μεν ("we untie"):語幹"λυ-"+セマティック母音"-ο-"+接尾辞"-μεν"
ゴート語 nim-a-m ("we take"):語幹"nim-"(独:nehmen)+セマティック母音"-a-"(*oから)+接尾辞"-m"
他のゴート語の痕跡としては、アセマティック (en) と呼ばれる、直接語幹に接尾辞が付く構造があるが、ギリシア語とラテン語では退化した形式でしか存在しない。これが例証されるもっとも重要なものがBe動詞で、ギリシア語、ラテン語、サンスクリット、ほか多数のインド・ヨーロッパ語族に存在する。
ゴート語の動詞は、名詞と形容詞のように、強い動詞と弱い動詞に分けられる。弱い動詞は、接尾辞-daまたは-taを付けることによって過去形の特徴が付与され、並行して過去分詞に-t / -tが伴う。強い動詞は、語幹の母音を置き換えることにより過去時制を表すか、語幹の最初の子音を二重にするが、いずれにせよ接尾辞を加えることはない。類似したものは、ラテン語とギリシア語に完了形として残っている。この二分法は、現在のゲルマン語派言語に残っている。
弱い動詞 ("to have")
ゴート語:haban, 過去形 habáida, 過去分詞 habáiþs
英語:(to) have, 過去形 had, 過去分詞 had
ドイツ語:haben, 過去形 hatte, 過去分詞 (ge)habt
アイスランド語:hafa, 過去形 hafði, 過去分詞 haft
強い動詞 ("to give")
ゴート語:不定詞 giban, 過去形 gaf
英語:不定詞 (to) give, 過去形 gave
ドイツ語:不定詞 geben, 過去形 gab
アイスランド語:不定詞 gefa, 過去形 gaf
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